青森ヒバ

 日本固有の樹種「青森ヒバ」は、
日本の青森県で育つ特産木材であり、その特徴的な香りと耐久性から知られています。

秋田スギ、木曽ヒノキとともに、
日本の天然三大美林で、
樹高30m、直径100cmに達する
日本特有の針葉樹高木です。

和名　:　ヒノキアスナロ

学名　：　Thujopsis dolabrata

科目　：　ヒノキ科

属種　：　ヒバ（アスナロ）属

青森ヒバは北国の厳しい風雪に耐え、美しい環境の中で、
スギやヒノキの2〜3倍の時間をかけてゆっくりと成長するのが特徴です。
成長が遅く、寒冷地での厳しい環境下でも育つため、
木材の質が高く耐久性に優れています。

ほとんどの木が30〜50年で成木になるところ、

青森ヒバは100年かけて大きくなります。

それから長い時間を過ごし、
寿命はだいたい800年〜1000年と言われております。

ゆっくりと成長する青森ヒバが、現在も天然美林として残っているのは、
私達の先祖が山を守ってきたおかげです。

また、香木とも言われており、その特有の香りは多くの人にとって心地よく、
森林を思わせる爽やかな香りがあります。

この香りは、アロマ・リラクゼーション効果があり、
芳香治療にも使用されています。

集中力の向上、うつ症状の改善、不安感の低減、精神的ストレスの低下、
睡眠の改善といった心理的安定効果を持つ可能性が示唆されています。

青森ヒバに含まれる有効成分により、雑菌やカビに対して驚異的な抗菌力、
虫やシロアリを寄せ付けない力、そして、不快な臭いを消す力があります。

青森ヒバから抽出している、ヒバ精油の揮発成分(ツヨプセン)は、
がん細胞の増殖を抑制する効果があることが富山大学の研究結果として
報告されています。